9月議会 一般質問(2) 子どもの相談体制について

2017年10月19日 19時23分 | カテゴリー: 活動報告

子どもの相談体制について

早稲田大学に子どもの権利条約総合研究所があり、平成28年1月から2月にかけ、全国の自治体に対し、「地方自治と子ども施策」全自治体調査をしています。町田市もアンケートに返答しているはずですが、この自治体チェックリストの中で、私がいつも気にしていることは、子どもに関わるすべての人「教員、医者、看護師、弁護士、裁判官、警察官、心理カウンセラー、ソーシャルワーカー、矯正施設の職員、養護施設の職員等」に子どもの権利についていて教育するプログラムがあるか、というのが一つ、そして、子どもの救済措置について、市内に子どものための、独立した信頼に足る相談機関がどれほど用意されているか、という点であります。そこでお伺いします。

(1)町田市で子どもが自由に相談できる場所には、どのようなものがあるか。

 町田市の機関で、子どもが自由に相談できる場所としては、子ども家庭支援センターや、教育センター、学校に通っている子どもであれば学校のスクールカウンセラーなどがございます。

(2)相談内容の共有、または秘密保持について、どのように配慮されているか。

学校教育部長)

どの機関においても守秘義務があることから、相談内容については、基本的に相談者または保護者の許可なしに第三者に知らせる事はしておりません。

 但し、いじめや自殺等の、子どもの命にかかわるようなことが発覚した場合には、関係機関と情報を共有し、連携して早期対応や未然防止を行う事はございます。

田中議員)

スクールカウンセラーの中学生の意識・・・「スクールカウンセラーに話した内容は、学校の先生たちに全部漏れてしまう」と思っている生徒が大変多く、なかなか足を運ばない現状。

「第三者に知らせる事はありません」が、担任であっても、子どもが言ってほしくない場合はきちんと言わずに守ってもらえるのか、念を押して聞きたい。

緊急の場合(自殺、DV発見)は致し方ないということは分かっている。そこ以外の部分で信頼に足る、子ども達に保証できるのかどうか。

学校教育部長)

 いじめ等、子どもの命にかかわることがない場合には、第三者に知らせることはありません。

田中議員)

子どもが自由に相談できる電話相談先として、子ども家庭支援センターで実施している、まこちゃんダイヤルの実施状況はどうなっているか。

子ども生活部長)

2016年4月1日から子ども専用の相談ダイヤル「まこちゃんダイヤル」を開設しました。受付日は土・日曜日、祝休日、年末年始を除く月~金曜日の午前8時半から午後5時までです。相談内容は家庭内で困っている事、友達のことで悩んでいるなど、どんなことでも相談できます。匿名での相談も可能です。2016年度の相談件数は18件、2017年度の相談件数は8月31日時点で21件です。相談者の学年は多い順に、中学1年生、2年生、高校1年生となっています。相談内容は多い順に、友達関係に関する悩み、学校に行きたくないなど不登校に関する悩み、勉強に関する悩みとなっています。

田中議員)

学校内の相談先とは別に外の独立した機関で相談ダイヤルを設けているのは、とても有意義な取組だと思う。

「まこちゃん」のネーミングの由来を教えてください。

子ども生活部長)

子ども専用相談ダイヤル開設にあたり、通称「まこちゃんダイヤル」、「まちだ市の、子ども向け」の頭文字を取り、ネーミングをした。

田中議員)

町田市の子どもでまこちゃんですが、まだ知らない人もたくさんいると思うので、もっと周知していけるといいと思う。

先ほど、高校1年生からの相談があったとのことだが、配布は小中学校だと思うが、高校1年生はどこから繋がってかけてきたのか把握しているのか。

子ども生活部長)

まこちゃんダイヤル自体は2016年4月1日から始まっているが、従前からインターネットHP等で子ども家庭支援センターでの相談ついては行っていたので、何かで見られてつながったのではと思う。

田中議員)

まこちゃんダイヤルを子どもに知ってもらうために、どのような取組を行っているか。また、庁内にはどのように周知しているか。

子ども生活部長)

周知方法としましては、案内カードを市内の小学校4年生、5年生、6年生、中学校2年生、3年生に配付しております。また啓発クリアファイルを市内中学校1年生に配布している。

さらに、今年度から、市内5カ所の小学校にて、子ども向け虐待防止啓発のための出前講座を実施する予定です。出前講座でもまこちゃんダイヤルを紹介します。

 また、庁内の周知については、町田市子育て支援ネットワーク連絡会代表者会議や地域ネットワーク会議で周知するとともに、子どもが直接目にすることができるよう子どもセンターや子どもクラブなどの施設にも案内カードを置いています。

田中議員)

最近の子どもは、スマホでメールを使用することが多く、なかなか電話を使う機会が減っている、電話に対する距離感がある子どもが多いと思う。「実際に私たちが電話を受け取っているんですよ」とわかるように、電話相談員が顔を出して出前講座を実施するのは大変有効であると言われているので、是非その講座を増やしていって頂きたいと思う。

学童保育クラブの職員に対して、不審な傷跡を発見した時の対応や、子どもの相談先について研修を行っているか

子ども生活部長)

子ども家庭支援センターでは、学童保育クラブからの依頼を受けて、不審な傷痣を発見した時の対応や、子どもの相談先についての研修を行っております。また、毎年関係機関の初任者向けに町田市子育て支援ネットワーク連絡会研修会を開催し、虐待が疑われる場合の対応等について周知しております。

田中議員)

町田の学童保育クラブの特徴は指定管理が多いところだと思う。直営とは違うので、一斉に同じ研修を実施してもらうことはなかなか難しいことだと思う。ここら辺をいきわたらせるような手立てや工夫を考えているか聞かせてください。

子ども生活部長)

町田市子育て支援ネットワーク連絡会に全ての学童保育クラブに限らないがメンバーとして入っている。学童保育クラブの中で既に受託していただいている機関、大元のところでも研修を行っているし、そういったところで対応していただいているところであります。

田中議員)

是非積極的に来てもらえるように働きかけて頂きたいと思います。

まこちゃんダイヤルを案内するホームページには、どれくらいアクセスがあるか。

子ども生活部長)

 町田市キッズページ中、まこちゃんダイヤルが掲載されている「子どもいろいろ相談ページ」には、2017年4月1日から8

月31日までで1225件のアクセスがありました。

 また、町田子育てサイト中、まこちゃんダイヤルが掲載されているページには、8月31日時点で593件のアクセスがありました。

田中議員)

最近の子どもはスマホを持っていることが多いので、是非このページがヒットしやすいように工夫をして欲しいと思う。

見たところ古めかしいイメージがまだあり、何とか工夫して子ども達が見たくなるようなページにしてもらえないかと思う。

ママ向けのページは、子どものページなんかよりよっぽど明るくてポップな感じで、キッズページよりも見やすくできているので、是非家庭支援センターの方からも広報に、子どもの方ももっといいHPを作って欲しいとお願いしてほしいと思うがいかがか

議員からもご意見いただいたので、研究したいと思います。

⑥まこちゃんダイヤルで受けた相談内容で、子どもだけで解決が難しいようなもの(虐待やいじめなどの場合)の場合の対応を教えてください。

子ども生活部長)

子ども家庭支援センターが子どもの安全確認、関係機関への状況調査を行い、家庭訪問等の状況確認を経て、関係機関と連携しながら子どもとその家庭への支援を行う。まこちゃんダイヤルで受けた相談に限らず、虐待を受けている子どもをはじめとする要保護児童の早期発見や適切な支援、保護を図るために町田市子育て支援ネットワーク連絡会を設置して、関係機関等が適切な連携の元で連携できるよう日々務めている。

田中議員)

家庭支援センターが受けているということで、そもそもの目的が虐待を受けている子どもの発見、命にかかわるケースを発見していくことがそもそもの目的だったのかなと思う。

ただ全般的に子どもの相談を受けますよと謳っているので、DVではないケースの場合に、ちょっとしたことで先生とのトラブルといった場合に、もしも当事者の子どもが声を上げてお願いをすることがあると思うが、そういった場合にも介入できるのか、どのくらいまで動けるのか伺いたい。

子ども生活部長)

匿名で相談できるが、お子さんから実際に相談者に「こうしてほしい」という要望があった場合は、それに対して相談員が具体的な対応をする、というふうになります。

 

田中議員)

学校のスクールカウンセラーについて。

埼玉県の子どもの人権擁護センターは、学校の長期休業となる夏休みの間等に相談が行えるように、7月に全ての小学校5、6年生と中学生に、電話相談の広報カードを配布し、夏休みに配布したことで相談件数が増え、成果を上げている事例がある。

 東京都でも、東京都子どもの権利擁護専門相談事業で同様の電話相談カードを配布しているが、これについて町田の学校ではどのように周知しているのか教えてください。

学校教育部長)

東京都子どもの権利擁護専門相談事業は、子どもの権利を擁護するため第三者機関の役割を担う事業として東京都が2004年度から行っている。子どもの権利擁護電話相談員が直接子どもから電話を受け、子どもの権利擁護専門員が面談や関係機関との調整を行っている。

この相談の電話番号である「東京子どもネットフリーダイヤル」周知のための名刺大のカードにつきましては、毎年東京都から直接市内の小中学校に送付される。学校では7月の夏期休業前に小学校4年生と中学校1年生全員に対し、配布を行っている。

田中議員)

まこちゃんダイヤルのカードは、学校でどのようにして配布しているのか。

学校教育部長)

子ども家庭支援センターから直接各学校に配布される。その時の依頼文とともにカードが届けられており、各学校はその依頼文を元に全児童・生徒に配布している。

田中議員)

学校では様々な配布物があるのですが、私が子供の頃からそうですが、こういった相談カードは特に説明もなくパーッと配られてしまうので、子どもには印象に残らない、何か来たとポイッと捨ててしまうことが多い。

 まこちゃんダイヤルのチラシの時にもそうだったが、もう少し突っ込んだ説明があった方がいい。

学校の先生がこういった相談事業の意義を深く知らないのであろうと思う。いつも家庭支援センターの方と学校指導課の方に埼玉県の子ども権利擁護委員会の平成26年度の状況報告書を人が変わるたびに渡し続けているが、この報告書がとても詳細で、どんなことが効果を上げているかということが記載されている。

 とにかく中立公平な立場を忘れずに介入していく。子ども達からの声を拾う。

例えば、学校の先生は、先生とのトラブルを言いつけられてしまうかな…と思うかもしれないが、実際には子どもの要望に沿って、誰にも言わないでここだけの相談にして欲しいと言えばもちろんそれを守るし、友達や学校の先生に行って欲しいといった場合に決して対立しない、相談員が絶対に学校の先生にも協力する姿勢を崩さない、という立場を大事にして介入していくと言われている。

 色々な事例が書かれているが、先生の方もそのお話を聞けて良かったと思う事例もたくさん載っている。

 子どもの権利擁護は、子どもが友人・先生からこんなことをされた、こんな思いをした、それに対して学校と関係機関が十分な対応を取ってくれない、という内容だと思うが、それに対して専門員は両者の間を行き来しながらも根気強く両方のズレを調整していくこと、とても難しいことだがやって欲しいと思っている。

 学校にも家庭支援センターにも特に保護者からの相談の方が多いと思うが、保護者の意見が元々は子どもの悩みだったはずが、どんどん子どもの思いとズレていくこともあると思う。

 そこで必ず、出来れば子どもの方にも意見をきいて、保護者・先生の意見に負けないように子どもの意見も汲んでいく、子ども主体で相談に取り組んでいく事を主体にして欲しいと思う。

この報告書の意義みたいなものを、学校の現場の先生方が有意義であると頭に入っていると、カードの配り方・力の入れ方が違うのではないかと、解決されていくことが増えていくのではないかと思っている。その辺りの工夫できないかについてお伺いします。

学校教育部長)

 学校には様々な機関から配布物の依頼が届いている状況である。東京都のカード、まこちゃんダイヤルのカードも実施機関から直接学校へ届くものなので、周知の方法の工夫については、まずそれぞれの機関に働きかけをしていきたいと考えている。併せて、先生が子どもにどう伝えていくかについても検討していきたいと考えている。

田中議員) 

 ぜひそうしていただきたいと思う。学校で第三者が介入することで解決できることは多いと思うので、よろしくお願いします。