9議会 一般質問(1) 学校図書館における合理的配慮について

2017年10月19日 18時21分 | カテゴリー: 活動報告

 学校図書館における合理的配慮について

2016年四月に「生涯を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(障害者差別解消法)が施行。これにより、国公立の全ての学校では、在籍する障がいのある子供のへの合理的配慮の提供が義務付けられました。

合理的配慮とは、「障害者が他の者との平等を基礎として全て人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって、特定の場合において飛鳥とされるものであり、かつ、均衡を失した又は過度の負担を課さないものをいう」と定義されています。わかりやすくいえば、一人ひとりのニーズを基に状況応じた変更や調整を校内体制や費用などの負担がかかりすぎない範囲=合理的で行うことといえる。「合理的配慮の否定」は差別と明記されていることも見逃せません。

また、障がい者権利条約でいう合理的配慮の提供が必要な子どもは、障害のある子供ということになるが、しかし実際に合理的配慮が必要な子どもはそれだではありません。外国につながりのある子供、家庭環境の複雑なこども、LGBTの子どもなど、実に多様です。これはすべての子ども一人ひとりのニーズに応え寄り添っていくということに他なりません。そこでお伺いします。

  1)バリアフリー資料の 整備の現状は。

  2)多様化擦る社会に対して、理解をるかめるため、障がいやマイノリティについて、学び知ることができる図書整備の現状は。

  学校教育部長)

教育委員会では、2014年度に「学校図書館充実ハンドブック」を作成し、推薦図書や福祉・人権等の学習に活用できる図書を学校に紹介しております。また、学校に対して「町田市立学校図書館蔵書整備計画作成指針」示し、計画的な蔵書整備を図っております。

 各学校では、教育委員会が示す指針やハンドブック、並びに、社会的状況や教科等での活用、児童・生徒のニーズに基づき選書し、学校図書館の充実を図っております。

 バリアフリー資料の整備の現状と致しましては、手話や点字、ユニバーサルデザイン、ボランティアや諸外国の文化や習慣に関するものなど、様々な資料がございます。

 また、障がいやマイノリティについて学び知ることができる図書整備の現状と致しましては、オリンピック・パラリンピック教育が2016年度から始まり、重点的に育成すべき5つの視点の中に、「ボランティアマインド」「障がい者理解」や「豊かな国際感覚」が定められております。このような資質・能力を育成する為に、関連する書籍を整備している学校もございます。

 その中では、パラリンピアンが書いた書籍やパラリンピックの歴史、意義などに関する書籍、各学校が取り組む「世界友達プロジェクト」で選択した国に関する文化や習慣等の書籍を整備し、児童・生徒が学習で活用できるようにしております。

 

田中議員)

 この資料の中でバリアフリー資料、一般の児童生徒向けに多様性という意味でいろんな資料を用意している、ということをお話しいただいた。

障がいを持っている子ども達に対してのバリアフリー資料、例えば手話や点字、触れる布で出来た本、パソコンを使ったマルチメディアデイジー(絵を見ながら読み上げをしてくれるパソコンで読める絵本)等で読むことだできる。そういったハード面での整備はなかなかしているところは少ないと思うが、今後必要になってくると思う。

 文科省の学校図書館ガイドラインの中でも、「今後はそういったものを揃えていくのが望ましい」とうたわれている。

 町田市では今後、障がいを持つ児童に対して、ハード面で本へのバリアを低くしていくといったツールの検討について、どのようにお考えか?

学校教育部長)

 学校における教育活動は、一人ひとりの児童生徒が生き生きと輝き、安心して生活でき、学力、体力、豊かな心を培うことに繋がっていくことが重要だと考えている。そのためには、障がいや国籍ではなく一人ひとりの児童生徒に対応していくことが重要だと捉えている。そのため現在各学校では、個々によって対応が必要な場合について、家庭や本人と話し合いをする中で状況を把握し、支援をしているところである。

 学校図書館における様々な資料や機器の整備については、今後検討すべき事項だと考えている。

田中議員)

 一番有名なところでは「リーディングトラッカー」という、ものさし上のプラスチック板に、一行分だけ見えるようにくり抜きがしてある。読むことに対して障害のある子どもは、1ページの情報が全部入ってしまうため、どこを読んでいいのかわからなくなるので、これを使用し、この行を読んでいるんだよ、と本のページにあてながら下へ下へと下げながら読んでいく物で一番有名だと思う。

 例えばこういうものが必要である子どもがいる場合、その時々に応じて購入していくという対応をしているということでよいか。

学校教育部長)

 リーディングトラッカーも含め、機器の整備については今後検討すべき事項だと考えている。

田中議員)

 そういうものが全部の学校図書館に配備しておけばいいのではないか、という現場の声もあるが、予算等色々あると思うので、是非そういうものが必要な子どもがいるという場合には。即対応していただきたいと思う。マルチメディアデイジーなどのツールに関しても、前向きに検討していって欲しいと思う。

 なぜここまで言うかというと、前回も学校図書館の整備について質問したが、健常児だけでなく何らかの障害を持っている子どもも、本によってどんどん発達していく、という報告がたくさんある。例えば小学校4年生で2歳半から3歳ぐらいの発達が見られる子どもに合わせて、くんくん、さわさわなど繰り返す言葉などから徐々に読み聞かせをしていって、言葉に親しみを持つスピードが上がっていく、あとは弱視の子どもで本がとても読みにくく、自分は本は嫌いだと思っていたというお子さんもいる。たまたま学校図書館の司書さんが読みやすい面白い本を紹介してもらい、本が大好きになった、というお子さんもいる。色々な対応の仕方で、弱視の場合も様々なタイプがある。視野の真ん中だけが見えないので、ものすごく離せば本が読めるが、文字が相当大きくないと読めない子が、5、6年の時、学校読書の時にみんなは小さい文字がたくさんの本を読めるが、自分は1、2年生向けの絵本のような本しか読めない。格好が悪いのでわざとみんなと同じような小さい活字の本を読んでいるふりをして1時間我慢して過ごしていたのが辛かった、という話もある。

 そんな場合にどんな本があるか、司書ボランティアさんや司書教諭に相談できる体制が必要だと思う。司書教諭もとても忙しいとは思うが、そこをフォローする形で司書ボランティアではなく学校司書が望ましいが予算の関係もあり難しい、研修でどこまでもっていけるのかが、現場からたくさん言われている事だと思う。

特に色んなタイプの子どもがいるので、そういう子どもに対してもっと対応できる知識が必要だと思う。よく知らないでお手伝いにに行っていたら実際にトラブルになってしまったという声も聞かれた。そのあたりの研修などもどうやって工夫していけるのか考えて頂きたいが、今のところのお考えを聞かせてください。

学校教育部長)

 図書指導員の研修については、毎年行っている。学校図書館の活用の中で児童や生徒が自ら読みたい本を探すのが原則だと思うが、自分で探すことができない子については、主に担任になるが教員、図書指導員が言をしながら現在は探すようにしている。

田中議員)

 子どもの相談に乗れない、乗るのが難しい方もいらっしゃると聞いているので、ボランティアというカテゴリーの中で難しいと思うが、出来るところ、出来ないところの差が見受けられるので、町田はそこのところがもったいないと感じている。

忙しいと思うけれど、アクティブラーニングという意味で通常の子どもにも障がいを持っている子どもにも、どういう風に自分が情報を取捨選択していくかがこれからの時代を生き抜くうえで大事だと思っている。

 最近ホームレス支援をしていて、現場で会う人たちはボーダーの人がすごく多い。障がいがあるのかないのかのボーダーの方が多い。自分達のために公共の場でどういったサポートがあるのかよくわからない、とか、情報の取り方をいろいろ知っていたらだいぶ違うだろうなと思うこともたくさんある。

 本当にどの子もなるべく自立していくように、自立して生活できる大人になるように引っ張っていく上で、学校図書、タブレット、インターネットを含めたこういった資料の扱い方、インターネットなどはいろんなデマ情報などあるが、そういったもののガイダンス、取捨選択の仕方をきちんと教えている自治体もあるので、いろいろ研究していただきながら、司書ボランティアさんたちをどの様にスキルアップさせていくか、かなり力を入れて頂きたい、と要望します。