中学校給食申し込みはクラスで一人・・・。なぜ?

2016年2月5日 23時50分 | カテゴリー: 活動報告

12月議会一般質問から。

 保護者向け試食会ではとても美味しいと評判の中学校給食。でも生徒たちは申し込みを嫌がり、喫食率は低迷しています。昨年9―11月までの平均喫食率は17.1%。多いところは数校で三割弱、少ない学校ではクラスで一人か二人という状況です。なぜでしょうか。

 町田市の中学校給食は、1か月単位の申込制です。学校給食課の栄養士が献立し、協働組合町田給食センターと、(株)エンゼルフーズの2か所で調理しています。中学校給食摂取基準にそい、遺伝子組み換えや添加物に配慮した食材を購入。手の込んだおかずが4品程度入ります。一食が牛乳付きで310円。人件費・光熱費を除く食材費用のみのため手頃です。ちなみに市庁舎内では574円で申し込む職員もいます。

 

 この2年間、学校給食課では、様々な取組をしてきました。

○白米を温めて提供できるようになった。

○申し込み書がインターネットからダウンロード可能に。

○コンビニでの給食費の振込みが可能に。月払い、学期払いの選択可能。

○国産食材の購入状況をチェックを厳しくした。

 保護者が申し込みしやすくなってきたと言えます。

 喫食率の低い学校を見てみると、生徒たちにとって不便な環境にあることがわかります。

●給食時間は20分間。移動教室や、体育などの着替えが重なると10分間のロス。さらに、給食をとっている児童が職員室前まで階段で取りに行くのに5分かかると、残り5分間で食べることに。

●必ず全員揃ってから「いただきます」。開始時間が遅れても20分後のチャイムがなると「ごちそうさま」、机を動かし片付け始める。給食申し込み児童が少数派の場合、クラス全員を待たせることに引け目を感じて止めてしまうケースが多い。

 

 喫食率の高い忠生中学校を見学してみたところ、校内の各フロアーに給食の保管室があり、配送スタッフが専用のエレベーターで運び揚げ、待機していました。生徒がワゴンで十数人分の弁当を一度にスムーズに運ぶことができます。それでも食事開始時間が一番遅かったクラスの食事時間は10分間でした。

 

 学校給食課では、鶴川中学校などエレベーターや保管スペースがある学校において、スタッフが各階に弁当を運搬する取り組みを始めています。しかしエレベーターがあっても、各階に保管場所を確保できない学校が多く、全校整備は難しい状況です。

 整備できるとすれば、食事時間です。試食会アンケートでも5分間は短すぎる、との訴えが非常に多く、PTAが校長に要望している学校もありますが改善は見られません。潰れてしまいがちな食事時間20分間のあとには20分間の休憩時間があります。何が何でも20分間で食事時間を切るのではなく、状況により5分ほど融通させることは、できないのでしょうか。刑務所の昼休みを調べたところ、10分間の移動時間設定のあとに昼食・休憩時間30分間があり、同じ40分間でも、ゆとりのある時間設定がされていました。

 子どもが中学生となると仕事を始める保護者の方も大変多くなります。毎朝部活のため、朝早く出かける児童も、通学距離が40分以上かかる児童もいます。生活保護を受けている場合、手弁当では昼食費の補助は出されません。それでも給食をとるくらいならコンビニで買っていく、という子ども達の気持ち、不便を汲み取れないものでしょうか。

 子ども管理の行き過ぎを止め、人間らしい、ゆとりの時間を取り戻せるよう、現場で配慮してほしいです。同時に、非人間的な扱いにも黙って従っていられる日本の子ども達の様子が、正直心配でもあります。

 日によって、お弁当か給食、自由に選べることが一番の理想であると、保険給食課の職員も努力を続けていますが、学校現場における配慮もなんとか進めたいとの答弁でした。