セクシャルマイノリティってなに?

2015年4月3日 13時40分 | カテゴリー: 活動報告

渋谷区で、同性カップルへのパートナーシップ証明書発行を「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」が可決しました。

性自認、性的指向による差別撤廃を明文化した条例は、「文京区男女平等参画推進条例」、「多摩市女と男の平等参画を推進する条例」に続き、三番目となりますが、パートナーシップ証明書発行への取組は全国初です。

 

◆セクシャルマイノリティとは?

そもそもセクシャルマイノリティとは、性自認とはなんでしょうか。

セクシャルマイノリティ(性的少数者)とは、性のあり方がマジョリティ(「これが普通」「こうあるべき」だと思われている性のあり方)と異なることで不当な扱いを受けやすい人々のことです。LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を取ったものです。本来、性とは多様なものですが、最近は個人の性を4つの切り口で考えることが多くなりました。

 

身体の性別:生物学的に客観的判断される性別のことです。戸籍は身体的特徴に基づいて性別を登録します。(性分化疾患(インターセックス)の人もいますが、多種多様な疾患があり、ここでは説明を省きます)

 

性自認:主観的な性別のことで、「自分は女である」など、その人が自認する性別を問うものです。トランスジェンダーとは、身体の性別と性自認が異なる人のことです。性自認についてはグラデーションがあり、多様です。男性寄りか女性寄りかの割合は個人差があり、自分の意思で変えることは困難です。自分の性別は曖昧である、どちらでもない(Xジェンダー)という人もいます。インド最高裁は2014年4月、人が自分で性別を決める権利を認定し、男女以外に「第3の性」を認めました。身体検査を受けたり手術を受けたりしなくても、性別を自分で決定できます。国際民間航空機関の定めた「性別識別コード」では、パスポートの「MFX」の三つの識別が読み取り可能です(加盟国数191)。

 

性表現:見た目の「女らしさ」「男らしさ」です。「らしさ」は先天的でなく、後天的に学習されること、その「らしさ」を判断するのは他者であること、どんな表現が「女らしい」「男らしい」かは、社会によって異なることなどから、性表現は社会的な性であると言えます。

 

性指向:恋愛感情や性欲が主にどの性別に向いているのかを示すものです。同性に向くのがレズビアン、ゲイ、性別にはこだわらない人をバイセクシュアルです。人によってはわからない、どちらも好きにならない、確定したくない、性欲が明確でないという人もいます。

 

この4つの組み合わせは無限大であり、性のあり方は実に多様性があります。

 

◆セクシャルマイノリティの人たちは、どのくらいの割合で存在するか

各種街頭調査、インターネット調査などによると3~5%、電通総研の調査では5.2%、トロント市の公衆衛生等の各種調査統計では10%、相模ゴム工業の同性愛に関するアンケートでは、男性同性愛者が5%、女性同性愛者が7%(20代では12パーセント)というデータが出ています。一般社団社会的包摂サポートセンターが厚労省の補助金を得て実施している相談事業で、年間37万件の相談を受けている「よりそいホットライン」の報告書によれば、セクシャルマイノリティ専門ダイヤルに寄せられた相談件数は、4.5%を占めました。若年層からの相談が多く、50代以上では、相談すること自体に抵抗がある傾向が見られること等を考え合わせると4.5%より上回ると予想されます。

総じて、少なく見積もっても5%がセクシャルマイノリティであると言われています。

 

よりそいホットラインの報告書の分析によれば、セクシャルマイノリティ専門ダイヤルにかける相談者は、一般相談ダイヤルの相談者よりも、圧倒的に「相談できる人がいない」と感じており、自殺念慮を持つ人の割合は2倍近くに上がっています。

偏見や誤解が多く、法的整備も遅れているため、なかなかカミングアウトできないという現状があり、社会全体で取り組むべき問題であると言えます。