文教社会常任委員会行政視察②

2014年5月28日 10時02分 | カテゴリー: 活動報告

◆神戸発「生きる力」を育む防災教育

 神戸市教育委員会事務局指導部指導課にてヒアリング。説明は、阪神・淡路大震災当時、小学校の担任教師。

 

 ◆スクールガイド

 神戸市の現状として、阪神・淡路大震災以降、住人も世代交代し、4割が震災を経験していない。大震災の教訓を伝えるため、詳細なスクールガイドを作成。

 ○校内防災探検

 ○救急クイズ、防災かるた

 ○防災倉庫の中身なあに?

 ○けがの手当て

 ○トイレ用の用水確保、バケツリレー

 ○毛布を使った運搬

 などなど、写真が豊富でわかりやすいガイドブックは圧巻。追加ページの貼り付けページもあり、毎年内容を見直しているとのこと。

 「防災」には限界があり、とにかく「減災」に徹すること、二次災害を起こさないことを理念としている。そして子ども達の住む場所が海か山かに関わらず、震災時どこにでもいる可能性もあることを念頭に、自分の身を守る方法を念入りに教育している。地域で行う防災運動会もあり。

 

 ◆重要政策、「思いの共有化」をはかる

 神戸市の防災教育の狙いは、

 ○困難な状況に出会ったとき、自ら判断し、主体的に行動できる

 ○自他の命や人権を尊重できる

 ○相手の思いに寄り添い、共感的に受け止める優しさを持つ

 ○社会の一員としての自覚を持ち社会に対して積極的に関わろうとする

 ○自らのかけがいのない命を自分で守ることのできる子ども

 この6点ができれば、いじめも起きません、とのこと。

 震災当時、被害格差、復興格差によるストレスの蓄積、適応障害が起きた。震災のショックだけなく、何不自由なく暮らす子ども、不自由な子どもの格差による軋轢など、心のケアは重要。生活環境の変化、温かな家庭環境とは程遠い厳しい現実、問題行動の増加、子ども達の心の復興には必ず、10~15年はかかる。

 転出による児童数減少にともない、余った250人の教員が「心の担当教員」に。児童数回復とともに、教員へと復帰した。

 

 ◆「しあわせ運ぼう」 雑誌の発行

http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/eqb/book/8-76/html/pdf/208-211.pdf

http://www.city.kobe.lg.jp/information/oshirase/backno/2007/img/20070326ed01.pdf

 「思いの共有化」の一環。他人を思いやるということについて、震災時の事実をおりまぜ、心に響く教育に寄与している。

 また、震災時、校庭のグランドに仮設住宅を作ることは止めた。子ども達の遊び場確保は必須。